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2011年10月

ラストシャングリラ・中国秘境の旅

2011・10・11~19

クラブツーリズム・写真の旅に参加し、イギリス人家ジェームスヒルトンの「失われた地平線」に描かれた桃源郷・長江の源流ラストシャングリラと呼ばれる稲城亜丁に行って来た。

昆明から空路約50分世界遺産・麗江に行き、ロープウエイで海抜4600mの玉龍雪山展望台で観光。更に約190km走り、シャングリラの普達トウ国立公園を散策、美しい湿原の紅葉や、牛の放牧が広がる田園風景に心を躍らせた。

ここから、さらに、230km、5千m級の黄葉に染まる雪山を見ながら4千mの峠を越えて、チベット族の町稲城に到着。さらに230km、高度4400mの峠を越えて、雲南省と四川省の境地にある亜丁観光の拠点である日瓦に到着。

夢の秘境と云われる亜丁にはバス道の終点から騎馬に乗り30分、山道を登り、高度約4千mを20分ばかり息を切らしながら歩き、小型シャトルバスで20分ばかり、5千m級の神山が聳える神域の最深部に行き着いた。

今は黄葉の最盛期、コンガ川の流れと牧草地、植生と雪山を境にしてそそりたつ輝く岩肌、まさに夢の景観である。写真をクリック大きくして見てね

0091 秘境の旅は世界文化遺産の麗江古城から始まる。

麗江市は雲南省西北高原にあって、千年の歴史を持つ、茶馬古道の要である。
ナシ族を主とし、21の少数民族による、今や、世界の観光都市である。

055街中には玉龍雪山からの清流が至る処に流れ、柳の緑が目に滲み、美しい景観を作っている。

ナシ族特有の黒瓦・建築様式の家屋が立ち並び、城壁の無い珍しい古城である。
観光客で賑わう街には近代的なお洒落の若者も多く、活気に溢れている。「トンパ文字」という象形文字は世界的にも有名である。

Img116 玉龍雪山の主峰は5596m、玉龍が長江に跳ねるような形から名付けられたそうで、13の山峰が連綿と続いている。

標高4600mの展望台まで、ロープウェイで一気に登る。
これほど高い処に登ったのは始めてであり、頭がフラフラする。

Img103 さらに、200mばかり上方の展望台まで登り階段が続く。

10段登るのに息が苦しく、60元で買った酸素ボンベを吸いながら悪戦苦闘。
しかし、身近で見る景観は素晴らしく、薄雲漂う頂は、神山そのもの、荘厳な姿に胸打たれる思いであった。

Img112 目前の氷河に、雲間から、こ漏れ日が当たり、銀箔色に輝く。

8万年の時を刻んで、悠久に続く大自然の姿に感動するのみであった。

空気中酸素の濃度は平地の約三分の二とか、蹲っている人もいる。手に持つ三脚が鉛のように重い。1時間半ばかりで、早々に下山した。

095_2

麗江から長江の源流に向かって、奥地に進む。

中国の写真家、呉亜民氏の案内により、絶好の写真スポットで撮影。

玉龍雪山に抱かれた山里の風景は、心打つ懐かしい姿である。

205 麗江から190km高度3100mのシャングリラ(香格里拉)に進む。

途中の街道、綺麗な赤い花畑が続く。この、アカ草は高度3000m以上に植生し、猛毒を持っているそうである。紅いのは葉であり、花は6月頃咲くのだそうである。
至る処、ヤクが放牧され、長閑な風景である。

253 シャングリラで、四季の自然が美しい普達トウ国立公園を、シャトル・バスで乗り継ぎしながら散策。

高度3400mにこんな美しい自然があるとは驚きである。全部、廻ると63km半日観光と広大な公園であるが、今回は一部だけ。
シャングリラは、チベット族自冶省で他にナシ族、イ族など。

331 ここは、特殊な地形で高山湖、草原雪山に囲まれ、6月は石楠花、りんどうなど花盛り。水芭蕉の群生が至る処に見られた。

今は黄葉の真っ最中。ヤクが長閑に放牧され、しばし、車も立ち往生。
チベット独特の集落には、稲の干し棚が見られ、老人も子供も笑顔で人懐っこい。

2_039シャングリラから更に230km、4千m級の雪山を撮りながら郷城に向かう。

急峻な崖を切り開き半分は未舗装の山道、対向車とすれ違う運転手の高度の技術が無ければ走れない。
翌日は、更に230km高度4500mの峠を越えて、亜丁観光の拠点日瓦に進む。

3_090 麗江から3日目、ようやく、ラスト・シャングレラと呼ばれる秘境の入り口にやってきた。

日瓦(シャングリラ)から亜丁まで47km、途中黄葉の先に佇む仙乃日山(6032m)の佇いに感動。
眼下にチベット村の集落が点在する大景観である。

Img161 車道の終点から、山道を2kmばかり、騎馬で登る。始めての乗馬でバランスをとるのが難しい。

沖古寺で下馬後、小型シャトルバス乗り場まで200mばかり、4千mの高度では息が切れる。
バスを降りて散策を始める。そこは秘境の最深部。植生の限界から聳える目前の雪山に圧倒される。

Img196切り立つ岩山と雪渓、覆う雲が時々流れ、神秘的な山の風貌を覗かせる。

亜丁は四川省、稲城県日瓦郷にあり、独特な環境による景観が形成され、また、中国で最も完全な形で自然が残されている別天地でもある。
中心区には仙乃日神山を含めて6千m級の3雪山が聳えている。

Img168_2

今日は日曜日、中国の若者達と、チベットの馬方さんの誘いでかなりの賑わいを見せていた。

いずれ、数年のうちに開発がすすみ、この神秘的な環境も壊されるのではと思う。

2_221 翌日、日瓦から来た道を郷城に向かって引き返す。

黄葉に染まる里山の風景も素晴らしい。

降雨量は年間200mm程度と東京の8分の1程度、冬は1mほどの積雪に覆われるとか。厳しい環境でもある。

3_188_2 チベット仏教のタルチョが集落の至る処にはためき、祈りの仏塔も目立つ。

大きなラマ教のお寺、貢玲寺では坊さん数人が読経の真っ最中。

村落では、褐色の衣を着た坊さんに何人か行き会い、笑顔を交わされた。通学の子供達の元気な笑顔も印象的であり、この間まで、武装兵士鎮圧による騒乱の地域とは思えない穏やかさであった。

今回の旅ほど、私の生涯にとって想い出となるものはない。高度3千m~4千m以上の秘境・高山病の恐れからなかなか決断できなかったが、人生最後の冒険と旅に参加した。無事に旅を終えツアーの添乗員さんを始めご同行の皆さん方に心から感謝する次第です。

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