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厳島神社に詣でる

久し振りのブログである。家内の病と旅立ちは私の人生にとって、痛恨の極みであり、苦楽を共にした57年間が走馬灯のように頭に浮かぶ。5歳下の亡妻が、80余歳の私より先に逝くとは。はかなくも無常である。

9月17日安芸の宮島・厳島神社に詣でた。                  

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厳島神社の創建は593年推古天皇の時代と言われる。

 

大鳥居の高さは16,6m主柱はクスノキで巨大な石が下部の箱に詰め込まれ、その重みで建つというから不思議である。

平清盛が平家一門の繁栄を願って現代の規模に広げ、氏神として隆盛を誇った。

世界遺産、日本三景、歴史を感じる壮大な寺院である。

028家内は3年前、大腸がんの手術を行い、5年生存率13%といわれ、抗がん剤の治療を続けていた。

しかし、昨年10月すべての治療を打ち切り、残りの人生に思いをかけた。

生前、読書会のサークルに入り、本に親しんできたが、遺品のなかに死生観に関する書籍が残されていた。

愚痴をこぼすこともなく、悲観することもなく、泰然自若とした姿が今も脳裏に残る。

生きるものは全て死を迎える。どんなに、人智を尽くしても死は免れない。心安らかな大往生こそが人生最後の幸せである。肉体は死に向かって自然に衰えていく。抗がん剤など死に逆らうものは、苦痛の何物でもない.。

021_2祇園精舎の鐘のこえ、諸行無常のひびきあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす、おごれるもの久しからず、ただ春の夜の夢の如し。

生前家内が愛した平家物語である。福原に都を造り、宋との貿易を夢とした清盛の奔放な生涯と平家一門の哀愁が心をゆさぶる。

大鳥居を眺めながら目を閉じれば、千有余年前の鐘の音と読経の響きが伝わってくるようである。

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元気いっぱい中学生の一団が、ガイドさんの説明を聞きながら、通り過ぎていった。図らずも、集団的自衛権の行使を可能にする安保の新法律が成立しようとしている。

この子らが私の歳になる頃、世の中はどんなに変わっているのであろうか?

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家内には大勢の友がいて、心おきなく別れも告げた。

4人の孫にも囲まれ、特に同居の孫娘を愛し、私とのすれ違いもあったが、一応幸せな一生であったのではと思う。

私も、80余歳、今日出来たことが、明日には出来ないことにもなろう。

出来るうちに、旅を楽しみ、人生を楽しみ、病になっても、治療などせず、お迎えが来たときは、喜んで従うつもりである。

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宮島・厳島神社はH8年12月世界遺産に登録された。平安時代の神殿造りと山と海を背景とした朱色の神殿群・特に大鳥居は美しい。その美観と歴史の面影に想いを馳せての旅であった。

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